本日紹介する漫画は「キーチ!!」です。「宮本から君へ」で有名な新井英樹の漫画です。
幼少期のキーチ
この話はキーチが幼稚園の頃から始まります。幼稚園の頃からぶっ飛んでいたキーチ。周りと喧嘩ばかりしながらも、幸せに過ごしていました。
しかし両親が通り魔に殺害されます。その後、ホームレスの中年女に拾われ、家出をします。その女からも捨てられ、キーチは5歳くらいで山中でサバイバル生活をします。
変わった経験を積み、色々な大人たちと会うことでキーチは独自の価値観に至ります。
結局山から下りて祖父母の家で暮らすことになったキーチですが、学校では他の生徒と喧嘩をし、担任の教師を潰し、転校を繰り返します。
転校して最初の自己紹介でクラスメイトとコミュケーションを拒むキーチ。
そもそも誰かと仲良くする必要なんてない。学校でも会社でもただ淡々と仕事をこなし、必要なコミュニケーションを取ればいいだけです。
キーチは誰とも口を聞く気はない。だがイジメや筋の通らないことに対してただ怒るだけ。それを頭で考えたり、人生経験を積むことではなく、幼稚園の頃から天然で分かっている。間違いに対し怒り、どんなに強い相手にも立ち向かっていける強さを持っている。
キーチがついに人のために動き出す。
転校した先の同級生の女の子が父親に売春をさせられている事実を知ります。キーチは少女を助けるために動きますが、少女売春をしていた連中は権力を持った大人たちでした。相談しに行った警察官も協力的でしたが、上からの命令で左遷させられてしまうなど、キーチの活動は止められてしまいます。
そこで昔から知り合いだったテレビのディレクターと仲間になり、少女売春の事実を全国に訴えようとするのです。
その計画は成功し、やがてキーチはNPO法人を立ち上げ、社会の弱者を助ける運動を本格的にやっていきますが、それは続編「キーチVS」の話です。
「キーチ!!」のもとになった実話。
この漫画のもとになった話に「プチエンジェル事件」というものがあります。
プチエンジェル事件(ぷちえんじぇるじけん)は、2003年(平成15年)7月に東京都赤坂にあるウィークリーマンション一室で起きた、小学6年生の少女4人が誘拐・監禁された事件。プチエンジェルとは犯人が経営していた児童買春デートクラブの名称または会社名である
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%81%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AB%E4%BA%8B%E4%BB%B6
未成年に少女売春をしていた男がいて、その顧客がお金持ちや権力者ばかりで闇に葬られたという事件です。作者の新井英樹は権力に対する反感がとても強い人なのでこのことに怒りや不信を思い、マンガにしたのでしょね。
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