『最強伝説 黒沢』は、「カイジ」で有名な漫画家の福本伸行による漫画です。
「最強伝説黒沢」のあらすじ
主人公の黒沢は、44歳の独身男性で建設会社の土木作業監督として働いています。目標もなく働き続けてきた黒沢が、ある出来事をきっかけに自分の生き方に不安を感じ、人生をやり直そうと四苦八苦する姿を描いたコメディ作品です。
「最強伝説黒沢」の見どころ① 名言が多い。
【感動などないっ！あんなものに……オレが求めているのは……オレの鼓動 オレの歓喜 オレの咆哮 オレのオレによるオレだけの……感動だったはずだ！】
建設会社で働く黒澤は同僚たちとテレビのワールドカップ中継を熱狂的な感性をあげて応援していました。しかし、ふと気づいてしまいます。「所詮他人事じゃないか。あんなものに感動などない・・・」この言葉は第一巻の最初に出てくる言葉です。
この漫画は名言だらけで、全１１巻ありますが、最後まで名言ラッシュです。物語と登場人物の説明をしながら名言も紹介していきます。
最強伝説黒沢の見どころ② アジフライ伝説
ワールドカップを見て「感動などない！」と悟った黒沢が自分の人生を変えるため、まずは職場で人望を得ようとします。そこで思いついたのが【アジフライ作戦】です。
黒沢が、自身の人望を高めるために思いついた作戦。
スーパーの惣菜コーナーでアジフライを見つけ、これを作業員の弁当に入れることを思いつく。普段よりもボリュームが大きいアジフライを弁当に入れることで、作業員の好感度を高めようとする。
しかし結果は失敗します。作業員みんなが弁当にアジフライが入っていることにさえ気づいてもらえません。
失意の黒沢は自分も弁当を食べようとするが自分の弁当がない。黒沢は自分の弁当がないことに騒いで部下に探させるが、ケースの外に置いてあるだけで弁当はあった。
そこである男が登場します。
最強伝説黒沢の最強キャラ・赤松修平
「最後にいったら…なかったからさ。もらおうか…あるなら…！」
なんと赤松も弁当がなかった。にもかかわらず彼はそのことを何も言わずに黙っていた。自分の弁当がないと大騒ぎをしていた黒沢とは対照的に・・・
赤松は黒沢と同じ穴平建設の現場監督だが、優秀で人望があり、結婚して子供もいる。まだ２８歳なのに社長待望論もあるという人物。黒沢は以前から赤松をライバル視していた（赤松はそのことを知らない）
この事件をきっかけに評判を落としてしまった黒沢。赤松はますます人望を高めていく結果になった。
最強伝説黒沢の見どころ③ もう休め
弁当にアジフライが入っていたのは黒沢の仕業だったと穴平建設のみんなに分かりました。そのことで「なぜそんなことをしたのか？」とますます気味悪がられる黒沢。メインの現場を外されてしまいました。
仕事から帰ると熱があることに気づきます。そのとき、なんと赤松から電話が着ました。
交通誘導員が足りないので加勢に来て欲しいとのこと。赤松は子供の誕生日があるから変わって欲しいいと言われ、黒沢は快く引き受けました。
フラフラになりながらも仕事を終えた黒沢。穴平の同僚から太郎が事故に遭ったという報告を受けます。
太郎とは交通誘導ロボットで、黒沢はどうしても寂しいときに話を聞いてもらうことがありました。
居ても立っても居られず太郎のもとに急ぐ黒沢。それを追いかける同僚たち。
現場に行くと太郎は首が半分取れかかっていても、誘導の棒を振り続けていました。
ボロボロになりながらも仕事を続ける太郎に涙を流す黒沢。
「もう休め」
その黒沢の涙を見て、つられて同僚も涙ぐみました。
そのことがきっかけとなり、黒沢も見直され、社内での評判が上がりました。
最強伝説黒沢の見どころ④ 己の矜持を取り戻すため中学生に決闘を挑む
同僚たちとファミレスで飲んでいた黒沢は
ファミレスにいた不良中学生に絡まれるが追っ払います。
しかし帰り道、中学生たちに拉致され、リンチされました。
命はなんとか助かった黒沢でしたがプライドはズタズタです。
数日後、会社の同僚たちを集めてファミレスで「これから決闘しに行く！」と宣言する黒沢。自分をボコボコにした中学生に復讐をする決起集会。
「流されろ」
ファミレスの店内で黒沢たちの話を聞いていた親子がいました。
息子は学校のイジメで不登校になり、親子で相談していました。
息子は「いや、やめたいって言うか、そもそも何故行くのか」と疑問を話します。
それを聞いた父親は
心の声で（違う、違う。流されろ。頼む、流されてくれ、孝志。お前は偉人でも天才でもない。流れをおりたら、まず）
黒沢が決闘をすると聞いた息子は決闘する姿を見たら学校に行けるかも。。と言います。親子で決闘を見ることに決めます。
翌日、黒沢は中学生に決闘を挑み行きます。
最凶中学生「仲根」登場
校門の前で黒沢をボコボコにした中学生を見つける黒沢。
３人組の1人をぐうぜん倒しました。黒沢にビビった中学生たちはある男を校内から呼びます。
彼の名は仲根秀平。中学生にして身長１９０センチ。その悪名は近隣に鳴り響いており、ワルの中のワルです。
黒沢は彼と命がけのケンカをして、結果はかろうじて、ですが勝利を収めます。
黒沢の決闘を見に来た不登校の親子は黒沢に勇気づけられたとみんなで祝杯を挙げました。
最強伝説黒沢の見どころ⑤ ギャグ
「最強伝説黒沢」は泣ける漫画でもありますが基本はでギャグ漫画です。
その中でも面白いものを紹介します。
ハウルの動く城
命がけの決闘をした黒沢。戦った相手の仲根に好かれ「兄さん」と呼ばれるほど親しくなります。
その仲根からケンカの加勢に来て欲しいと頼まれます。
最初は断りますが、自分を慕ってくれた相手を見捨てることができず、戦う決意をします。
ですが相手はプロレスラーです。いくら黒沢が大男でも普通に戦っては勝てない。彼は策をひねります。
考えた末に全身にプロテクターをつけ、針もびっしりつけました。
重装備のなぞの親父にビビるプロレスラーたち。黒沢の姿にも驚きましたが、黒沢の言動行動にも異常なものを感じました。
「ハウルの動く城」は威嚇攻撃として効果は絶大です。
プロレスラーたちを追い払い、黒沢はまた勝利することができました。仲根との仲もますます深まりました。
スーパーカップ
仕事終わりに自宅で夜食を食べていた黒沢。仲根から電話がかかってきます。仲根は卒業旅行にハワイに行ってるそうで、女の子２人と来たそうです。
自分との違いにショックを受ける黒沢。その時の名言が「向こうは…FカップGカップ…オレにあるのは…スーパーカップ…！」
最強伝説黒沢の見どころ⑥ 穴平建設の同僚たち
浅井純一
黒沢の仲良い後輩の１人。天然ボケなところがある。学生時代はイジメられていた。
中学生にリンチされた黒沢を見捨てられず、黒沢に寄り添おうとした心優しき青年。趣味はゲームで、カラオケで歌う曲は浜田省吾。
小野
型枠工。学生時代は喧嘩番長で、中学生を倒したという黒沢の武勇伝を聞いて対抗心を燃やしていたが後に黒沢を慕い、子分となる。
社内で「黒沢組」を勝手に立ち上げ、黒沢も同僚たちも迷惑している。
最後はどうなる？
ネタばれになるといけないので、あまり書けませんが、黒沢は最後に放った言葉がとても感動的なので紹介します。
「あったけえ・・・さいごのさいご・・・あったけえ・・・」は有名です。
黒沢は果たして幸せになれるのでしょうか。
アメトーーク！で話題に
アメトーーク！「福本伸行先生にしびれた芸人・・・・・」で【最強伝説黒沢】が紹介されました。
「最強伝説黒沢」だけではなく「カイジ」など、他の福本作品も紹介されていたために1巻の内容しか紹介されていませんでしたが、アメトーークでの紹介を受けて、「最強伝説黒沢」に興味を持った視聴者も多かったみたいですね。
黒沢ファンの私としては、より踏み込んだ内容の紹介をして欲しかったです。
最後まで読んで頂きありがとうございました！
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